ノートパソコン
NECの最初のノートパソコンの開発を担当したのは、米沢日本電気。現在のNECパーソナルプロダクツ米沢事業場です。1989年、東芝のDynabookが販売され、持ち歩きに便利なブック型パソコンは大きな反響を呼びました。パソコンの開発では国内トップを走ってきたNECは、早急な開発が必要と米沢にノートパソコン開発プロジェクトを設置。設置からわずか3ヶ月半で、98ノート(PC-9801N)の出荷にいたりました。
いまや、「ノートパソコン」という呼び方が一般的になっていますが、この「ノート」という呼称は、98ノートと命名されたNECのパソコンが始まりです。
NECパーソナルプロダクツ米沢事業場
米沢で開発されたNEC最初のノートパソコン
「98ノート」
最新(2010年1月発売)のNECノートパソコン LaVie L
有機EL
有機EL(オーガニック・エレクトロルミネッセンス)とは、発光性の有機物が電気の刺激を受けて発行する現象をいいます。薄く面状に発光体を形成できるのでバックライトがいらない、わずか数ミリのフラットパネルディスプレイとして実用化が進んできました。現在では、デジタルカメラや携帯電話、デジタルオーディオプレーヤーなどに使用されています。この実用化に大きく貢献したのが、1993年、山形大学大学院理工学研究科教授城戸淳二氏が開発した白色有機ELです。
この白色有機ELはさらに次世代の照明器具としても注目を集めています。有機EL照明は、蛍光灯の約4分の1の消費エネルギーで明るくなり、また有機物質で形成されているため環境に悪影響を及ぼすこともありません。
現在、城戸教授を中心に山形大学工学部では、1日も早い実用化に向けさらなる研究に取り組んでいます。
白色発光有機EL素子
有機ELのシャンデリア
〒992-0039 山形県米沢市門東町1丁目1番11号 TEL.0238-20-5646